2021年3月20日土曜日

多屋下遺跡 現地説明会



須玉町(すたまちょう)大豆生田(まみょうだ)を流れる塩川の右岸
なんと、田んぼの中から遺跡が発見されました!



発掘調査の結果、平安時代(1,200〜1,000年前)の竪穴式住居跡ほかが確認され
きょうは大豆生田の住民の方々に「遺跡現地説明会」が行われます
(大豆生田のお母さんから連絡があり、飛び入り参加します)


興味津々、ワクワク、住民の方々が集まってきました



説明してくれるのは、北杜市教育委員会の生山(おいやま)さん



この住居跡からは火災で炭化した「屋根材」が出土しました
「どんな家だったのか?」を想像するためのとても貴重な資料だそうです
(平安時代でも、地方ではまだまだ竪穴式なんですね)



住居跡は27軒もあり
ほとんどの家は、一辺が4〜5mのワンルーム(カマド付き)南向き、眺望よし



30〜50cmの石がたくさん詰まった住居跡が4軒発見されましたが
何故なのかは? まだよくわかってないそうです
「サウナでは…」と言いかけてやめました



綺麗に出土したカマド周辺からは、煮炊きに使った「杯・皿・かめ」もたくさん見つかりました



説明を受けたあとに出土した土器を見せてもらうと、とてもリアルです



どんなランチだったのか?が気になりますね




金峰山、瑞牆山から流れる「塩川」と「須玉川」が合流する肥沃な河原
川の水、魚、狩猟の森、木ノ実、稲作をするのに恵まれた土地

水害のリスクがあっても約200年間にわたり集落が営まれてきたことは
この特別な立地をあえて選んで暮らしたのでしょうね


参考資料/多屋下遺跡現地説明会資料より