明野の空
2026年11月3日火曜日
八代家住宅 一般公開の日
明野町上手にある重要文化財「八代家住宅」に向かいます
普段は見学できませんが、文化の日は年に一度の一般公開の日なのです
八代家に仕えた人が住む長屋に門を開いた「長屋門」
本来は茅葺き屋根、現在は銅板葺きに改修されています
長屋門をくぐり お邪魔します
文化五年(1808年)に創建された「主屋」
上手村の名主をつとめた八代家、堰と新田開発により甲斐の国きっての豊かな村に発展した富裕農です
昭和51年に国の重要文化財に指定され、翌年に半解体修理されました
屋根の棟(頂部)にイワヒバを植えるのは実用的な雨漏り対策
格式の高い伝統的な茅葺きの入母屋づくり
平成30年に葺替えた茅葺き屋根
茅ヶ岳といえども茅が少なくなり、富士山の裾野の茅場から取り寄せて修復が行われた
八代家住宅の家相図(家の配置、間取り、をもとに方位と位置関係で吉凶を判断するための図)
施主/八代善兵衛 大工棟梁/浅川平蔵
田の字に四室が並ぶのが山梨北西部の民家の典型レイアウト、右半分が何所と土間
土間から望む
手前の二部屋が居住空間の「玄関・中の間」、その奥が公的な空間の「座敷・奥座敷」
奥に見えるのが「座敷」
「座敷」に座って庭園を眺める
名主である八代家には村役場の機能もあり、「座敷・奥座敷」は家人といえども普段は立ち入らない賓客用の特別な部屋
身分の高い客人を迎える際に使用する「奥座敷」
梅の花かな?
居所(いどこ)、現代のフローリングのリビングですね
四部屋+リビングで4LDKともいえます
作業と生活する空間の「土間」がひろがる
囲炉裏の火だけでこの広い空間は暖かくはならないでしょう、冬の八ヶ岳おろしの厳しさを考えると「昔の人って凄いなー」と思います
見上げると、複雑に交差した梁が美しい
屋根の茅は葺き替えたので明るい色ですが、本来は囲炉裏の煙で燻されていたでしょう
屋根の重みを支える太い「大黒柱」はケヤキ
村人の寄り合いも行われた広い土間、端には馬二頭が入る「馬屋」も
馬屋のとなりには広いキッチン
いまでも使用できそうなカマド
主屋の裏にある蔵、手前から「味噌蔵・穀蔵・文庫蔵」
「味噌蔵」は八代家の蔵ですが、「穀倉」は徴収した年貢米の保存蔵、「文庫蔵」は年貢の徴収簿や戸籍簿などを保存する蔵
年貢米を江戸の幕府蔵に収めるために 明野→甲府→鰍沢河岸→(富士川)→清水港→(海路)→下田→浦賀→品川→お台場→永代橋→浅草御蔵 と往復に2ヶ月を要するきびしい旅も名主の重要な仕事でした
民家を維持管理するのはとても大変でしょうが、これからも八代家住宅を守り続けてほしいと思った「文化の日」でした
参考資料/北杜市教育委員会 八代家住宅
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