2019年11月30日土曜日

幡野福馬さんのこと





悩んだが、やっぱり書き遺しておこう






明野の親方、幡野福馬さんが11月17日に亡くなった


農作業中の不慮の事故だった


知らせを聞き、絶句した  まさか


あの、頑強な親方が


あの、ベテランの百姓が






茅ヶ岳の肥沃な土と明野の太陽の恩恵を受け「あけの金時」を誕生させた






サツマイモはもちろん


ブルーベリー、りんご、やまいも、花、木、


畑の土、堆肥、茅ヶ岳の地形、水脈、


明野のことは何でも知っていた






この地に家を建てる前からお世話になってきた


抜根のたびにユンボを借り、お礼の一升瓶を笑顔で受け取ってくれた






庭で作業をしていると


スーッと軽トラが止まり、親方が降りてくる


「ダイコンもってけ」


不慣れな土地にやってきた僕たち夫婦、親方に会うとホッとした


これからも明野でやって行けそうな気になった






なので、僕たちは親方を頼った






「畑をつくりたいので土が欲しい?」


「うーん、植え付けが終わったら 何とかする」






いま庭には、親方が運んでくれた貴重な「土」が山積みになっている


整地して「小さな畑」が出来たら、親方に見てもらおうと思っていた…






残念 無念







「あけの金時」は北杜市を代表するブランドへと成長した



運んでくれた「土」で小さな畑をつくる 親方に負けない野菜をつくる



いまでも、笑顔の親方が軽トラから降りてくる気がします










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